私は幼少期からモノを作ることが大好きで、「モノづくりを通じて人に喜ん でもらえる仕事がしたい」という想いが強く、気が付いたら建築設計の道を 目指していました。
「建築主に心から喜んでいただける建物を提案したい」。
私は設計に取り掛かる時、必ずここからアプローチを始めます。
私の役割は、建築主が漠然と抱いている建物のイメージを、目に見えるビ
ジュアル(=建物)に変換することだと思っています。
このプロセスで大切になるのが、建築主から伺った好みや要望の中にある
キーワード探しです。打ち合わせの時に建築主が何気なく口にした言葉に、軽
井沢や佐久平の自然豊かな風土から得られるイメージを加え、『吹き抜ける風
と緑』『緑の海へ潜る』『木漏れ陽浴』『農園と暮らす』などのキーワードを熟考。
それを具現化するビジュアルを生み出していきます。プラン提案の際には、写
真やCGなど目に見えるツールを用い、イメージのズレが生じないように努力
しています。
奇抜なデザインをする建築家ではなく、“建築主の想いと風土を繋ぐプロ フェッショナル”としての建築家を目指しています。(談)