三井の森 別荘建築

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別荘建築とは

住宅性能について

自然と向かい合い、自然を知り、自然と協調する別荘を建てる…。
三井の森は、自然との対話をつねに繰り返しながら高冷地における建築ノウハウを蓄積してまいりました。そして、長年培って来た経験と技術を独自の標準仕様として定め、設計・施工に活かしています。

  • 01│基礎工事

    標高の高い八ヶ岳山麓や軽井沢エリアでは、厳冬期に入ると土も凍るので、強靱な基礎を造ることは絶対条件。しかも別荘地は、造成された住宅地と異なり、傾斜地や窪地、林間や岩場など、土地の性格も多彩です。地質も黒土・粘土・砂れきなど多岐に渡ります。
    地盤調査のデータにこれまで培ってきた経験値を加えて、土地の特徴に合わせた基礎を作ります。

    布基礎が標準

    地盤調査を行い、その土地に合った基礎を計画します。現在、ベタ基礎は一般の住宅で主流となりますが、最良の基礎とは限りません。自然のままの地勢を持つ別荘地は、傾斜地や窪地、軟弱地盤など、土地の個性は千差万別。三井の森では、様々な土地の条件に対応できる布基礎が標準です。
    また、地盤改良等が必要な場合、地盤に合わせて適切な対応を施します。

  • 02│木工事

    別荘は、常日頃暮らしている生活環境から一歩離れて、心をリフレッシュする場所です。暮らしやすさやスペース効率を重視する一般の住宅とは異なり、心ときめく非日常性をいかに演出するかが、設計上の最大のポイント。
    頭上に広がる高く大きな吹抜の天井。縦横に伸びるダイナミックな梁や、壁一面の広大な窓…。新鮮な感動が味わえる開放感豊かな空間を形にします。

    構造耐力の検討

    柱と梁と筋交いで構成される木造軸組工法は、壁面に広大な開口部や大きな吹抜天井を設けることが可能です。しかしながら、地震・強風・積雪などに耐えられる建物の強度を確保するには、強靱な構造耐力が必要です。多種多彩な別荘を、30年近くに渡り手がけてきた三井の森には、実績に裏付けられた技術があります。強度をしっかり確保した上で、別荘ならではのダイナミックな住空間と開口部を生み出します。

    主要構造材の径

    建物の要となる外周部の柱と土台には、120o角の木材を使い、耐久性と強度を向上させます。
    ●土台/120o角 ●柱(外周部)/120o角

    床組(根太レス工法)

    床組には、面での剛性アップと気密性能を向上させる【根太レス工法】を採用しています。
    強固な床を生み出すこの工法は、大引を910o間隔に設置し、その上に24oの構造用合板を同一面上に張ることにより水平剛性を高め、同時に床下と室内や壁内との隙間が無くなり気密性がさらにアップ。床下から流入する冷気を防ぐ効果もあります。

    耐震対策

    地震力、風圧力など外部からの荷重が建物にどれだけ影響があるか検証し、必要に応じた金物で各部材を緊結します。
    これまで木造軸組工法は地震に弱いと言われてきましたが、専用の金物類を採用することにより、地震に強い堅牢な別荘を建てることが出来ます。

    サンデッキ材

    アウトドアリビングとして、別荘には不可欠なサンデッキ。雨や雪の影響を直接受けるので、別荘の中でも最も傷みやすい場所です。
    予め防腐処理(溶剤加圧注入)が施された材料や木材と樹脂の複合材を採用することで、耐久性をアップさせるとともに、再塗装や傷んだ部分の張り替えなど、メンテナンスの手間を大幅に削減します。

  • 03│断熱構造

    定住志向や二拠点居住の高まりで、一年を通して楽しむ方が増え、今や高原の別荘は、真冬でも快適に過ごせる断熱構造が基本です。
    外気がマイナス20℃に迫る厳冬期であっても、不自由なく暮らせる別荘を目指し、暖めやすく冷えにくい室内空間を実現。暖房設備のランニングコストも削減します。

    標準断熱構造

    冷たい外気を遮断し、暖かい室温を外に逃さないように、断熱材を天井・壁にぎっしり敷き詰めます。外壁には、100o厚の高性能グラスウールを採用しています。建物を魔法瓶のように包み込み、どんなに外が寒くても室内は別世界のように暖かく、冬であることを忘れさせるほどです。
    また気密性能を高めるため、床には板状断熱材を採用しています。

    ■天井・壁の断熱構造

    ■壁・床の断熱構造

  • 04│開口部の断熱

    建物で熱の出入りが最も多い場所は、窓やドアなどの開口部です。 三井の森では、窓を通して室内に侵入しようとする外の冷気を遮断するため、断熱性能の高い樹脂サッシとLow-E複層ガラス(断熱タイプ・ガス入り)を採用。
    玄関ドアには、内部に断熱材が入った気密断熱ドアを使用し、外気の流入をシャットアウトします。

    樹脂サッシ
    +
    Low-E複層ガラスの断熱窓

    樹脂の熱伝導率は、熱を伝えやすいアルミの約1000分の1です。樹脂サッシと複層ガラスの組み合わせにより、ハイレベルの断熱性能を実現します。外気温の影響を抑えるので結露が生じにくく、カビ・ダニの発生を防ぎます。
    またガラスには「ガス入りLow-E複層ガラス」を採用。室内側に用いたLow-E金属膜をコーティングしたガラスが、暖房熱を鏡のように反射し外へ逃がしません。空気よりも熱伝導率が低いアルゴンガスを封入した中空層が断熱効果をさらに高めます。

    高断熱玄関ドア

    高冷地では窓だけでなく玄関ドアの断熱性もとても重要です。高性能断熱材と樹脂複合枠仕様により、業界トップクラスの熱伝導率0.90[W/(u・K)]を実現した高断熱玄関ドアを採用し、建物全体の快適性を高めます。
    建材は、本物の木ならではの質感を長期間維持できる高耐候天然木を採用。見た目や風合いは無垢材とほとんど変わらず、天然木の難点である「反り」「割れ」「腐れ」を抑え、寸法安定性や耐朽性を大きく向上させます。

  • 05│屋根材の形状

    森の中に建つ別荘の屋根には、毎年落ち葉や枯れ枝、雪などが容赦なく降り積もります。落ち葉が堆積すると、屋根材の隙間に落ち葉が入り込み、雨漏りに発展することもあります。落ち葉や雪をスムーズに落とす屋根形状と屋根材を計画する必要があります。

    材質

    表面が滑りやすい材質のカラー鉄板(ガルバリウム鋼板)を採用。落下物が途中で止まることが少なく、落ち葉清掃などの手間も省けます。カラー鉄板は耐久性が高くメンテナンスも容易です。

    形と方向の計画

    落ち葉や雪などを屋根の途中で止めることなく一気に落とせるシンプルな形状を基本とします。
    また、落下方向にサンデッキや玄関などがあると、雨や雪が直撃し傷みが早まります。建物に影響のない落とし場所を計画します。

    突起物への対応

    屋根に採光用のトップライトを設けた場合、盛り上がった窓の凸部が障害物となって雪や落ち葉が溜まってしまうので、屋根と同じ材料の『ジャンプ台』を設けます。
    また煙突も、雪や落ち葉が堆積しがちな場所。頂部から滑り落ちてきた雪を止めることなく落とすため、鋭利な『雪割』を設けます。

    雨落ち対策

    一般的な住宅では、屋根の雨水は軒先に設けた「樋」により排水しますが、森の中に建てる別荘では落葉が詰まってしまうため樋を設置しません。
    そこで、軒から落ちる雨の跳ね上げから建物を守るため、建物の外周に砕石を敷き詰めるなどの対策工事が不可欠です。
    外壁の傷みを防ぐだけでなく、草木による建物への侵食も食い止めます。

  • 06│設備

    別荘の設備には、高冷地という厳しい自然環境に対応できることはもちろん、【滞在←→留守】を不定期に繰り返す別荘オーナーのライフスタイルに適合した使い勝手の良いものを採用する必要性があります。設備器具メーカーが『寒冷地仕様』と表示しているものでも、利用が不定期な別荘利用には不向きな設備器具もあります。

    水道の厳冬期対策

    八ヶ岳山麓や軽井沢などの高冷地では、冬期に別荘を留守にしていると水道管が凍ってしまうため、凍結を防ぐ“水抜き”作業が必要となります。また次回別荘を利用する際には、水道を使えるように“水通し”作業を行わなければなりません。
    この“水抜き・水通し”作業が必要となる期間は、例年11月〜4月です。高冷地で「厳冬期」と呼ばれている6ヶ月間、無理なく安心して別荘を利用するためには、水道設備に対策を講じる必要があります。

    凍結防止帯工事

    厳冬期、屋外や床下に剥き出しになった水道管は凍結し、水が出なくなるだけでなく、水道管が膨張破裂する恐れがあります。給水給湯管には、電気で加熱するヒーター線と保温材を巻きつける凍結防止帯工事が不可欠です。

    水抜き使用

    水栓金具・洗浄便座など室内の器具は、水道管のようにヒーター線を巻き付けることができないため、器具内に水が残っていると凍結してしまいます。厳冬期の水抜きは必須です。
    三井の森では、“水抜き・水通し”を行うことを前提に配管経路を計画したり、器具を選定しています。
    また、室内からボタン一つで給水栓を開閉できる電動水抜装置を『三井の森・標準仕様』として採用しています。

    灯油式FF暖房機

    暖房器具には、灯油式FF暖房機を採用。外部給排気のため、室内の空気をクリーンに保ちます。
    また、冷え切った別荘に帰って来た際、FF暖房機ならスイッチを入れるとすぐに部屋の空気が暖まります。薪ストーブや床暖房は立ち上がりが遅く、なかなか暖まらないのでFF暖房機を補助として役立てる使用法が賢明です。

    給湯器と燃料

    給湯器は、浴室・洗面所・台所などへ同時にお湯を供給できる大容量のものを標準装備しています。燃料はランニングコストを重視し、信州エリアで最も低コストな燃料である灯油を計画。給湯器をはじめ暖房器具にも灯油を使用します。
    屋外に設置した200リットルの大型灯油タンクから配管を通して自動的に給油する仕組みなので、給油の煩わしさもありません。

    IHクッキングヒーター

    安心感と使いやすさを重視し、炎を出さずに大火力で調理ができるIHクッキングヒーターを標準装備しました。火を使わないので炎の立ち消えや不完全燃焼の心配もなく、不在がちな別荘利用には最適です。
    しかも燃焼によるガス(CO2)が発生しないので室内の空気をクリーンに保て、部屋の換気も少なくてすみ冷暖房効果のロスを抑えます。

    OPTION

    冬をもっと便利に!安全に!
    水廻りを温かく、
    面倒な水抜き水通し作業が不要

    ヒートショック対策も万全

    リビングルームなど限られた部屋のみ暖房していると、浴室やトイレなど暖房していないスペースへ移動した時、急激な温度変化によって身体に大きな負担がかかります。血圧や脈拍が上昇または下降し、心臓や血管に異常をきたすケース(ヒートショック)も考えられます。
    三井の森では、ヒートショック対策でもある水廻りスペース(洗面脱衣室、浴室、トイレなど)の温熱バリアフリーを考慮した凍結防止対策工事をオプションでご用意しています。

    厳冬期の別荘利用も楽々

    冬も頻繁に別荘を利用する方のために、水抜き・水通し作業を不要にする凍結防止対策工事を実施しています(オプション)。洗面室にパネルヒーターを、トイレ・キッチンシンク下に補助ヒーターを設置し、室内水廻り部の凍結を防止。室外の給水給湯管には、電気で加熱するヒーター線と保温材による凍結防止帯を巻きつけます。
    サーモスタットを備えた省エネタイプで、効率的に保温し不在時の水廻りを氷点下に下げません。

  • 07│現場監理・定期検査

    首都圏をはじめ、遠方にお住まいの方が遠隔地に山荘を建てる場合、建築現場の状況を、自ら足を運んで確認することは困難です。三井の森では、現地に常駐しているスタッフが、施主に代わって建築過程を厳格に監理します。
    工事着工から引き渡しまで、建築工程に合わせて、独自のチェックシートを活用し、施工者と監理者のダブルチェック体制で、きめ細く検査します。

    建物完成後の定期検査

    “不具合はないか”、“狂いが発生していないか”、建物完成後、施工者と監理者のダブル チェック体制で定期検査を実施します。現地にスタッフが常駐しているので、アフターサービスも迅速・的確に対応出来ます。